2025大阪・関西万博開催
大阪・関西万国博覧会が55年振りに開催された。昭和45年(1970年)開催時、私はピカピカの高校1年生(16歳)であった。この年の6年前が東京オリンピック開催で、2年後が(1972年)札幌で冬季オリンピックが開催された。日本が戦後逞しく生き抜いた、最も輝いていた時代であった。物凄い高揚感があり、三波春夫さんの万博テーマソングは今でも私は鮮明に覚えている。入場者数も6400万人を超える大盛況な万博となった。もう2度と大阪で万博は見られないと思っていたが、何と再び開催されることになった。2025年大阪・関西万博については様々な批判があるが、工期の遅れ、予算額を上回る大幅な支出などをはじめ、細かいことまで様々な批判が噴出してきている。新型コロナの影響で世の中の動きが止まってしまったのも想定外の大きな痛手となった。人件費も工事資材も高騰し、工期も大きく遅れてしまった。2025大阪・関西万博は大阪維新の会が主導して開催にこぎつけたので、維新の会に大阪では牛耳られている大阪自民党は非協力的な感じがした。大阪・関西万博が成功したら、ますます選挙で勝てないと思ったのかと勘ぐってしまう。マスコミも万博のネガティブな報道を頻繁に垂れ流していた。確かに不備な点も多々あったと思う。しかし、大阪・関西万博は大阪の一地方のイベントではなく、日本の威信がかかった大イベントである。政治的な思惑は抜きにして国家一丸となって取り組むべきである。政府も最近やっと重い腰を上げたように感じるが、まだまだ本気度、熱量が足りないように感じるのは私だけだろうか。世界中の国から多くの人々が大阪を訪れるが、大阪だけでなく他の地方にも訪れると予想される。各地方の名所、観光地をアピールする絶好のチャンスだと思う。日本の各地には温泉などをはじめ、風光明媚なところが沢山あるので、各地方自治体は手を拱くのではなく、万博会場を最大限活用すべきだと思う。これこそが地方創生に繋がると思う。バブル崩壊後30年間日本経済は長期低迷に喘ぎ、中国、韓国などに色々な分野で追い抜かれてしまった。しかし、ノーベル受賞者はアジアでは日本人が圧倒的多数である。日本の現状の研究環境で今後も受賞者が多く輩出するとは限らないが、日本人のポテンシャルは間違いなく高いものだと思う。私の周りで万博に行った人の何人かに感想を聞くと予想以上に楽しく感動したと言っていた。前評判が良くなかったので、行った人は意外だったようだ。口コミで万博の評判が徐々に盛り上がることに期待したい。私自身も世界各国の最新技術、文化に触れて55年前に感じた高揚感、刺激を再び呼び起こしたいと思っている。大阪・関西万博開催を奇貨として日本中が盛り上がり、経済成長に繋がることに大いに期待したい。
独り言の好きな男より