キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

自殺を考える

理科学研究所副センター長 笹井芳樹氏の自殺報道を聞いた時は、何故か複雑な気持ちになってしまった。 再生医療の分野では世界的権威であり、有力なノーベル賞候補でもあった。 日本頭脳の大きな損失である。本当に残念である。

自ら生命を絶つと言うことは、傍目からは分からない想像を絶する苦悩があったのだろう。 相当に精神的衰弱も進んでいたようである。正常な判断をすることも困難だったみたいだ。 しかし、しかしである、軽軽かも知れないが自殺は過った行為だと思う。 厳しいことを言うようだが、残された者の戸惑い、無念などを考えたら、しんどいけれども生きることを選ぶべきだと思う。 小保方晴子さん宛てに遺書があり、そこにはSTAP細胞作製成功の期待が記されていた。 それならどうして苦悩のどん底にいる小保方晴子さんの傍で一緒に成功に 向けて頑張れなかったのかと・・・  ついつい思ってしまう。

残された家族の気持ちを思うと本当に気の毒である。 家族構成は分からないが、この事実を、ずーっと背負っていくことになり、後悔や無念やらいろいろな感情が入交じり、 一生忘れることが出来ないだろう。本当に辛いことである。

年間約3万人の自殺者がいる慄然とする事実である。自殺の原因はいろいろあるのだろう。 精神的に追い込まれて錯乱状態で死に至ることも多いと思う。 イジメが原因で自殺する子供のニュースを耳にする度に、何故、死に逃げるのか、 イジメる者に対して正面から死ぬ気でぶつかっていれば局面は打開出来たかも知れないと思ってしまう。 子供の変調に親は気付かなかったのか? 死ぬことによってイジメタ者達への復讐なのか?様々な事を考えてしまう。 生命は一つしかない。超奇跡的な確率で人間としてこの世に生命を受けたのだから自ら生命を絶つことは、 やはり過った選択だと思う。

最近、私だけ感じているのか?電車飛び込み人身事故がやたら増えたように感じる。 ダイヤが乱れ時間が遅れたことにより大事な商談がご破算になったかも知れない。 遺族には莫大な弁償金の請求がいき、多くの人に迷惑が掛かる。 自殺するということは本人も辛いだろうが残されたものはもっと辛い。 暗澹たる気持ちを死ぬまで背負うのだから・・・

独り言の好きな男より