キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

モンスター出現

大相撲にとんでもないモンスターが現れた。その力士名は逸ノ城である。 なんと5場所目で幕内優勝を争う大活躍である。 1横綱、2大関を撃破して、最後の砦、横綱白鵬に敗れはしたものの、白鵬に相当なプレッシャーを与えたのは間違いない。 それにしてもまだちょん髷も結えない新人に、横綱、大関がコロコロ負けるのは情けない限りだ。 日本人力士として注目を浴びた遠藤も霞んで見える。このモンゴルのモンスターは身長192㎝、体重199㎏の桁外れの体躯である。 大きいだけでない、モンゴル遊牧民としての生活で、野性的に鍛えられている。 また精神的にも相当強いものがある。白鵬に負けた時は「何も出来ず、何もさせてもらえなかった。さすが横綱は強いです。」 殊勝なコメントしていたが、千秋楽、安美錦に勝って、白鵬、鶴竜戦に望みを繋いで、結局、白鵬が勝って優勝を決めたのだが、 その時のコメントが「今日はもう少し前より長く、相撲を取りたかったです」白鵬戦は21秒の大相撲にも関わらずだ。 間違いなく、幾許かの自信があったと思う。また、稀勢の里、鶴竜戦においてはたき込みで勝利した。 通常、大関、横綱との初対戦で若い力士は思い切って真正面から向かって行くのが礼儀と思われていた。 しかし、何の躊躇もなく思い切ってはたき込んだ。前に落ちるのは頭から突っ込んで行くからである。 大関、横綱が頭から突っ込むと言うことは余裕がなかったのだろう。勝つ為には手段を選ばない勝負根性には凄みがある。 50年に一人しか現れない逸材だと思う。

私の予想では来年の9月場所には横綱に昇進していると思う。今現在でも大関よりは強いと思う。 日本の力士は這う這うの体でやっと大関になり、そこで達成感があるのか大関になってからは勝ち越しするのがやっとである。 横綱を狙える人材がいない。稀勢ノ里に一度チャンスがあったが、13勝以上で横綱当確だったが、重圧に負けて、負け越しと言う散々な結果になってしまった。 白鵬には強く期待を持たせるのだが、白鵬戦は負けて元々の気持ちで思い切って戦えるので力が発揮出来るのだろう。所詮プレッシャーに弱い力士と言える。

白鵬も大横綱大鵬の32回の優勝記録を更新した後が心配である。32回はあくまで通過点だと思って40回を目指して欲しい。 そして、逸ノ城の壁となって少しは勝負の厳しさを教えて欲しい。撥ねつける期間が長いほど逸ノ城の成長に繋がると思う。 そして日本力士も意地を見せて欲しい。

独り言の好きな男より