キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

石原新党10年遅い!

10月26日、石原慎太郎が東京都知事を辞めて国政に復帰すると発表した。 昨年末あたりから、亀井静香が動いて石原新党の噂はあった。 稀代の発信力があり存在感もある。 民主党政権が頼りないこともあり、石原慎太郎の存在感は際立つ。 しかし、もう80歳である御隠居して頂きたい。 日本男子の平均寿命を超えており、80歳のリーダーを先頭に若い人がついてゆく構図は異様である。

国政復帰の動機は「中央官僚支配の打破」だそうである。 官僚支配が日本の諸悪の根源であると言う。 しかし、ならば何故もっと早く行動を起こさなかったのか! 息子の石原伸晃が自民党総裁の可能性があったので動くに動けなかったと勘ぐってしまう。 たぶん石原伸晃が自民党総裁に就いていたら、石原新党の話はなかっただろう。 小泉政権の時に石原新党の動きを察知した小泉純一郎は石原伸晃を閣僚に起用して、親父慎太郎の動きを封じ、混乱を防いだと聞く。 本当に「中央官僚支配の打破」を目指すなら、身内のことより、国家国益の為に行動すべきである。 所詮、石原慎太郎の思いはこの程度だと思う。 17年前に国会議事堂で議員勤続25年表彰の時に「国会議員なんかやっていられない!」と大見得を切って国会を去ったのだから、 今さら国会に「ただいま」はないだろう。

石原新党の母体となる「たちあがれ日本」は「立ち枯れ日本」と揶揄されるぐらい高齢議員集団である。 たちあがれ日本の平沼赳夫代表は党の閉塞感に危機感を持ち、知名度抜群で政治理念も近い石原慎太郎を担いで生き残りを賭け、 石原慎太郎も党として基盤が必要であり、自分一人では何も出来ないので、党を引き継げるのは、 莫大な手間暇掛けずに済むので願ったり叶ったりである。 しかし、このまま看板を付け替えるだけでは新鮮味がなく選挙で勝てないだろう。 だから橋下徹大阪市長に盛んに秋波を送るのは「日本維新の会」との連携が必要不可欠だからである。 連携できなければ「立ち枯れ石原新党」になってしまう。「日本維新の会」も東京での知名度がイマイチなので悪い話ではない。 解散恐怖症の民主党は何をしているのか!第3極が集結する前に解散した方が、まだ負けが少なくなるのが分からないのか? 本当に勝負勘が悪い。 1日でも長く民主党政権が続くと国益が損なわれるのがまだ分からないのか! 早く解散して、今の頼りない政治を早くリセットして欲しい。

独り言の好きな男より