キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

細野豪志、機を逃がす

参議院選が終わり、自民党の圧勝に終った。対して民主党は見事な惨敗であった。 歴代総理で、史上最低の鳩山由紀夫、史上最悪の菅直人、史上最弱の野田佳彦、この三人をトップに戴いた民主党だから勝てる筈がない。 プラスワンで破壊屋小沢一郎である。 渡部恒三から7奉行とおだてられた前原誠司や玄葉元外相など幹部連中は、人気のない海江田執行部から距離を置き、 今、出ていけば損をすると思っているのか、党の再建に汗をかこうとしない。こんな調子だから民主党が低迷するのである。 参院選後、細野幹事長が責任を取ると言って辞任表明した。選挙の責任者としては惨敗したのだから当然である。 ましてや東京選挙区で公示の2日前に、公認候補を2人から一人に変更すなど調整力の無さを露呈させている。幹事長失格である。

細野豪志という人物、見栄えが良く頭脳明晰である。弁舌も政界屈指だと思う。 私も一時時期民主党が野党時代の細野豪志を見て、この人は将来出てくるなと感じたものだ。 スキャンダルで一時謹慎していたが、すぐに頭角を現し、民主党政権では要職に就いていた。 やはり才能があるのだろう。トップが変わっても、必ず要職に就いているのは抜群の人たらしでもあるのだろう。 上司から見たら大変頼もしい部下に違いない。しかし、ある時細野豪志の地が見えた時があった。 それは昨年の民主党代表選である。若手に押されて代表選に出馬に意欲を示したが、 輿石東など幹部連中に説得されて出馬を見送ってしまった。見送った理由は、原子力問題を放り出すことは出来ないと言って断った。 これはズルイ。総理になれば、もっと指導力を発揮出来る立場なのに….。 その後、政調会長を打診されて、あっさり引受けている可笑しな話である。 今回も選挙の責任をとっての辞任となっているが、真意はどうか疑問である。 八月末辞任が前倒しで七月にされてしまった。執行部に見透かされしまったのである。 民主党内では今後動きにくい形にされてしまった。 要するにこの人物は得か損で判断しリスクを取らない、肚のない人物である。 優秀な能吏であるがリーダーの器ではない。

独り言の好きな男より