キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

日本出身力士10年振りの幕内優勝!

大関琴奨菊が大相撲初場所で日本出身力士として10年振りの優勝を果たした。
まさしくこの10年はモンゴル勢の独壇場であった。それも優勝から一番遠いところにいた大関琴奨菊だから尚更驚きである。イメージはカド番大関であり
大関になってからも優勝戦線に絡んだことがないと思う多分。モンゴル勢に比べて、琴奨菊、稀勢の里、豪栄道この3大関は何か不甲斐ない、情けない感じがしていた。後に続く若手日本力士もパッとせず、当分、外国勢の天下が続くものと思っていたので、ことさらこの優勝にはビックリポンであった。
我々、外野席の相撲ファンは結果だけ見て批判をしていたが、琴奨菊はケガとの闘いに明け暮れていたと分かって、何か申し訳ない気持ちになった。
諦めず、腐らず、そして鍛錬を怠らなかったこそ、ご褒美として優勝を引き寄せることができたと思う。

しかし、大事なのは3月春場所である。今まで通り9勝6敗の成績なら、元の木阿弥である。地力、実績ではまだまだモンゴル勢が圧倒的優位である。1番横綱に近い大関照の富士も復活して来るだろう。優勝の美酒に酔しれるのも1週間ぐらいにして来場所に向けて早速精進して欲しい。残りの2大関も奮起して荒れる春場所と言われているので、是非優勝戦線に絡んで欲しい。特に豪栄道は大阪出身なので大暴れして浪速の街を沸かせて琴奨菊に続いて欲しい。
地力はあるが精神的に弱い稀勢の里も、横綱白鵬に対する時のような闘志を他の力士にも向けたら十分優勝可能である。

琴奨菊を見出した先代佐渡ケ嶽部屋の親方(横綱琴桜)も大関でぱっとしない
成績が続いていたが、ある時期神憑り的な爆発力を発揮して2場所続けての好成績であっという間に30歳過ぎの高齢で横綱になった記憶がある。当時の大横綱大鵬をも凌駕する強さを発揮していたものだ。相撲の型としては、琴奨菊とよく似ている「ぶちかまし・がぶり寄り」を何の迷いもなく真一直線に突き進んでいた。琴奨菊も自分の相撲の型に自信を持って迷わず突き進んで欲しい。先日新聞のコラムで浅香山親方(元大関魁皇)が言っていたが、「地方巡業でも日本人力士よりモンゴル人力士の稽古量が圧倒的に多い、結局この差が強さの差となっているのだろ。」日本人力士よ!もっと稽古をバンバンやって強くなってくれ!稽古は裏切らないのだから・・・。

独り言の好きな男より