キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

イギリスEU離脱へ

びっくりした。国民投票において残留派と離脱派が拮抗していたのは、ニュースなどで分かっていたが、まさか離脱派が勝利するとは思わなかった。 残留に賛成の国会議員が射殺されて、残留へと潮目が変わったと思い、為替の予約などを21日からの出張前に行ったが失敗であった。24日当日の朝も宿泊先のホテルのインターネットで金融マーケットを見ていたら、イギリスの残留を織り込んで株高、円安で推移していたので残留派が勝利すると思っていた。 ところが関西空港に夕方到着して、スマホの電源をONにした途端に着信音が鳴り出ると、知人から「えらいことになったな!」一言。そこでイギリスEU離脱が分かったのである。為替は一時99円まで高騰し、株価は約1300円下落していた。

イギリスのEU離脱が今後どのような影響を与えるか、一庶民の私には分からないが、イギリスにとっては間違いなくデメリット大だと思う。 早速、残留派のスコットランド、北アイルランドなどはイングランドからの独立を訴えだした。通貨ポンド下落、勿論EU圏との貿易は、今まで無税だったが、EU加盟の他国が連鎖的な離脱を防ぐ為にも高関税を課せられるようだ。 イギリス国内では、「深く考えないで投票してしまった。」などと言った声が多く、もう一度再投票して欲しいとの署名人数が300万を超えたらしい。 笑止千万である。もう後戻りは出来ない。離脱派黙っているはずがない。

だいたいキャメロン首相が甘いのである。自分が大局的に見てEU残留がイギリスの国益になると思えば何も国民投票などする必要ないのである。 それを残留が多勢だろうと甘い読みをし、自身の人気低下もあり求心力を高める為にも国民投票で賭けに出たが負けてしまった。EUのユンケル委員長からは 「脱走者は歓迎しないと」言われる始末である。離脱派リーダーのロンドン前 市長のボリス・ジョンソンも勝利宣言では笑顔なく凍りついた表情であった。 本当に勝つとは思っておらず、負けても今後、政治的に自身の存在感を示すことが出来ると思っていたのではないかと勘ぐられている。一番ショックを受けているのはボリス・ジョンソンかも知れない。今年の11月にはもっと大きな 「トランプショック」が発生する可能性がある。日本への影響は震度10ぐらいの激震だと思う。今年は何が起こるかわからない。

独り言の好きな男より