キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

平成から令和へ

5月1日から新元号令和が始まる。平成の約30年4ヶ月は振り返ってみてどんな時代だったのだろう。戦争が無くて良かったと言う声もあるが、日本は直接戦争には関わっていないが、地域紛争は多発しており、多くの犠牲者を出している。平成になった途端に米ソ冷戦は終結し、ソビエト連邦が崩壊、ベルリンの壁が無くなり、東西ドイツが統一された。新しい時代の幕開けだと期待したものだ。資本主義VS社会主義、長年続いたこの戦いは、社会主義の総元締めソ連が崩壊したことで、資本主義の勝利だと沸き立ったが、現実を見ると資本主義国が大きく成長しているかと言えば、決してそうではない。豊富な労働力、低コストを武器に中国、インドなどが巨大な経済大国に成長してきている。中国、ベトナムなどは、イデオロギーこそ社会主義だが、実体経済は完全な資本主義である。

私が初めて26年前に中国(大連・瀋陽)に出張に行った時と今現在では、全く違う国である。上海も同じで、今や大阪を凌駕しているようにも感じる。翻って日本はどうかと言ったら、大して変わっていないように思う。平成元年の年末をピークに年明けからバブル崩壊が始まり、土地神話の崩壊、絶対潰れないと言われていた銀行の破綻が次々と連鎖してしまった。バブル崩壊がトラウマとなり、その後の日本は政府、企業、そしてあらゆる分野で思い切った挑戦、投資をしてこなかったように思う。極端なリスク回避にはしり過ぎたと思う。世界NO.1だった家電業界は韓国、中国の後塵を拝す状況であり、スーパーコンピュータ、半導体、スマートフォーンなども後れを取ってしまっている。

平成は戦争のなかった30年だったが、経済戦争では完全に敗者になってしまった。しかし私はもう一度世界に輝ける日本に必ずなれると思う。ダメだと言われてもGDPは世界第3位の経済大国であり、私も海外に出張に行き外から日本を見ると、国民性はやはり群を抜いていると思う。ずば抜けて頭のいいのはどこの国にもいるが、中間層の厚みは日本が一番だと思う。勤勉、几帳面、丁寧、器用、この日本人の特性と最新の技術を上手く組み合せれば、まだまだ成長可能であると思う。戦後日本が奇跡の大復興を果たしたのは、しっかりした教育制度の賜物である。ゆとり教育などが誤った政策は是正されたが、やはり教育が一番だと思う。国はもっと資金を投入して教育に尽力すべきである。そして超秀才には特別優遇し、徹底した英才教育を施すべきだと思う。我々実行部隊の中間層は世界一なのだから、上手くかみ合えば新元号令和は日本が再び輝ける時代になるだろう。

 

独り言の好きな男より