キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

スマートフォンの功罪

スマートフォンは現代社会には欠かせない必需品である。携帯電話と言うより携帯コンピューターである。カメラ撮影、ナビゲーション、ゲーム、音楽、辞書その他あらゆることが可能である。通信環境が4G→次世代通信5Gになれば

100倍の速度となり、今現在1本の映画に5分掛かるダウンロードが3秒で可能になるのである。5Gになれば劇的に通信環境が変わるのである。自動運転をはじめとする、あらゆる分野で採用されるであろう。5Gを制する者が次世代通信を制すると言われている。

しかしである、こんな便利なスマートフォンであるが、気になることがある。先日、バングラデシュに出張に行って来た。バングラデシュは世界最貧国と言われている国である。確かに出張に来るたびに、日本は本当にありがたい国だとつくづく実感する。貧富の格差も日本の比ではないほど大きい。取引先の社長に「この国ではスマホを持てる人は極一部ですね?」と尋ねたら、答えは「この国の人はご飯が食べられなくとも、スマホは持ちますよ!」である。

多少大袈裟に話していると思いますが、持っている人が多いのは確かである。

そしてこんな悩みも聞いた。子供達がスマホを片時も手放さず、家族間のコミニケションがとれていないと言うのだ。日本と全く同じである。私もこんな経験がある。焼肉店での光景である。父親と息子2人の3人で食事していた。会話全くなしである。息子2人はスマホをいじりながら、視線は常にスマホを見ており、親子同士、兄弟同士も会話なしである。その時は異常な光景だと感じたが、これからは当たり前の光景になってしまうような気がする。電車内に於いても殆どの人がスマホを手にしていて、スマホ依存症になりつつあると思う。これからIOT、キャッシュレス化が進めば、尚更スマホが必需品となる。デジタル化の進歩は大いに結構である。しかし人間が本来持っている5感のはたらきが、どんどん低下しているように感じる。人と人が直接、相手の表情,息づかいなどを感じながら会話するコミニケション力の低下は著しいものがあると感じている。デジタル化の流れは、今後ますます進むのは間違いないが、

本当に豊かな世の中にしようと思えば、人間にしか与えられていない感情(心)を、いかに活かすことが出来るかが大きな鍵だと思う。

頭はデジタル、心(ハート)はアナログがいいなと思います。

私はすべてアナログですが・・・・

 

独り言の好きな男より