キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

G20大阪サミット

6月27~30日G20大阪サミットで市内は警備の警官で物々しい状況であった。世界経済GDP80%を占める各国首脳が集まるのだから、最大級の警備体制だ。我が社近くのホテルにトランプ大統領が宿泊していたので、G20開催1週間前からホテル周辺は厳重な警備体制が敷かれていた。今回のG20は米中貿易摩擦の首脳同士の話し合いが最大の焦点であり、注目されたが結果は取りあえず次に予定されていた関税の引き上げを、しばらく見送ろうと言うことになった。当初予想通りの結果であった。取りあえず両首脳の面子が立つような形となったが、米中の溝は深く根本的に何にも解決していないと思う。深層部分では情報通信技術から軍事力に繫がる覇権争いだから、昔の米ソ冷戦のように長い戦いになるだろう。議長国の安倍首相も大変だったと思う。盟友関係にあるトランプ大統領が予測不可能な人物だけに、保護貿易への反対、パリ協定への批准などの採択宣言も何か中途半端な迫力のないものになったと思う。香港デモ、イラン問題など話題に挙げなかったのは米中への配慮からか。WTO構造改革提案は評価大である。2日間でどこまで突っ込んだ話し合いが出来るか疑問であるが、1年に1度各国の首脳が集まるのは意義のあることだと思う。議長国が毎年変わるのもいいことだと思う。

予測不可能なトランプ大統領が本領発揮である。軍事境界線(板門店)で北朝鮮キム委員長と対面したのである。現役アメリカ大統領として初めて北朝鮮の地に足を踏み入れたのである。さすがパフォーマンス好きのトランプ大統領である。Twitterで思いつきのように報じられているが、周到な準備があったと思う。29日に韓国に入りしたのもキム委員長に会うためで、興味のない文在寅大統領に会うためではなかったと思う。結局トランプ大統領は国内向けに、キム委員長は再対話のキッカケが出来、文在寅大統領は仲介の役割出来たと喜んでいるが、振り返ってみたら何の成果もなかったのが実情である。北朝鮮の非核化が進まない限り、経済制裁は断固進めるべきであり、少しでも緩めたら元の木阿弥である。非核化と同じぐらい拉致問題は日本にとっては喫緊の懸案事項であり、年内には何が何でも解決に向けて努力してもらいたい。

拉致問題が解決しない限り日朝正常化はありえない。

 

独り言の好きな男より