キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

2019年ワールドカップ日本開催

物凄い快挙である。ラグビーワールドカップ日本大会において、優勝候補のアイルランドを日本代表が撃破したのだ。4年前のW杯でも南アフリカに勝利した時は奇跡と言われたが、今回は奇跡という言葉を使うのは失礼であり、真の実力で奪い取った勝利と言える。恥ずかしながら私も戦前の予想は「20点以内の差なら大健闘」と思っていた。日本代表にただただ平謝りである。ジョセフヘッドコーチが試合前に選手達に掛けた言葉は「誰も我々が勝つとは信じていない、勝つと信じているのは我々だけだ」試合後の選手たちのコメントを聞いても、誰もが本気で勝つことを信じて戦ったのが分かる。

リーチ・マイケルキャプテンの勝因は?の問いに、「勝ちたいというメンタリティーと勝つという自信だと思う」と答えていた。過酷なトレーニングをして来た故の含蓄あるコメントだと思った。我々一般社会でも通じる言葉だと思う。やることをやり切った後に、何が何でも成功させたい、そして成功出来るという自信を持つことで、事を成す成功率は大きく飛躍するように思う。

日本代表選手の半数ぐらいは外国籍であり、違和感の人も多かったと思う。私もその内の一人であった。しかし彼らは日本の文化を学び、国歌「君が代」の意味までも教えられていると聞いた。国歌斉唱も堂々と歌っていた。何よりも日本代表に誇りを持って戦っていた。そんじょそこらの日本人よりも、よほど日本人らしい見事な「ワンチーム」である。

ワールドカップが日本で開催されるのも大変困難なことだったらしい。日本での開催に向けて忘れてならないのは、2013年にイラク復興支援で活躍していた、外交官の奥克彦さんである。早稲田のラガーマンであった奥克彦さんは外交官の人脈を駆使して、いろいろなところに働きかけ、日本開催に道をつけてもらった。しかしテロの凶弾で帰らぬ人となってしった。奥克彦さんの意志を受け継いだ森喜朗元総理などの尽力で、日本のラガーマン達が夢見たワールドカップ日本開催が実現したのである。まだまだ日本代表の戦いは続く。日本開催で悲願のベスト8を目指して欲しい。いやこれも失礼な言葉かも知れない優勝を目指してと言うべきだろ。それぐらい日本代表は期待を抱かせる「ワンチーム」である。ワールドカップで大旋風を起こし、我々に勇気を与えてもらいたい。頑張れ日本代表の戦士達!

 

独り言の好きな男より