キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

頑張れ!元大関照ノ富士

一人の力士に注目している。その力士はモンゴル出身「照ノ富士」である。

今頃、横綱で優勝10回ぐらいしていてもおかしくない実力者であった。実力大関として直ぐにでも横綱昇進かと思われていた。今の弱い大関とは大違いである。モンゴルの先輩大横綱白鵬に対してがっぷり四つ相撲でも力負けしていなかった。しかしである、両膝の負傷で幕下まで番付を下げてしまった。もう完全に過去の人となってしまい、もう誰からも照ノ富士の話題が出ることはなくなってしまった。その照ノ富士が幕下(会社で例えたら、副社長から新入社員レベルの平社員)まで番付を下げて相撲を取っていたのである。元大関としてのプライドもあっただろうし、屈辱的な挫折感も味わったと思う。その照ノ富士が九州場所で幕下優勝を果たし、初場所は十両(十両になって関取と呼ばれる)での取り組みとなる。幕下と十両ではレベルが相当違うので、簡単に勝つのは難しいが、必ず幕内に復帰するものと信じている。同じモンゴル出身の怪物逸ノ城が出世では先行したが、せっかくの素質を持て余し、稽古不足、気持の弱さもあり、あっという間に照ノ富士に先を越されてしまった。横綱を狙える本格派の大関誕生だったのだ。

過去に良い見本の力士がいる、大関琴風(尾車親方)である。初土俵から一気に関脇まで駆け上がり、大関間近と言われていたがヒザを痛めて、古傷だと言うことで公傷制が認められず幕下30枚目まで落ちてしまった。そのどん底の地位から不屈の努力で大関まで昇り詰めたのである。人生、腐ってしまえば花実も咲かないが、腐らずに頑張れば花実が咲くといった典型的な見本である。

九州場所で優勝した白鵬の取り口に批判が集中しているが、何の反則もしていないのである。横綱らしくない相撲だとか言っているが、体力も落ち以前のような相撲では勝てないから、勝つために必死に闘っているのに批判はおかしい。かち上げがくるのが分かっていたら対策を考えればいいのに、無防備に喰らってばかりで情けない。ピークの過ぎた横綱にいまだに勝てない御嶽海、貴景勝など、今のままではクンロク大関が関の山である。日本人力士には、もっと勝負に対して執念を持って欲しい。モンゴル出身力士に比べてどうもひ弱さを感じてしまう。初場所は照ノ富士に注目である。膝は万全ではないが、夏場所までには  幕内に上がってきて欲しい。もしこれから幕内優勝するようなことがあればこれはもう大拍手喝采である。

                 照ノ富士、頑張れ!応援しているよ!

独り言の好きな男より