キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

帰ってきた民主党

立憲民主党と国民民主党の合流による新党が9月に結成されそうである。日本維新の会代表松井一郎氏が「帰ってきた民主党」・「そもそも民主党」と揶揄していたが、全くその通りだと思う。自民党を倒すには野党の大きな塊が必要だと言うが、理念も政策も違う集団が上手く行くとは到底思えない。立憲民主党、枝野代表は消費減税には反対であり、新党に合流する予定の前首相の野田佳彦氏も反対である。その野田氏が民主党代表の時に消費増税反対を理由に大勢の子分を引き連れて党を飛び出したのが小沢一郎である。これで民主党政権は一気に弱体化してしまった。その小沢一郎が消費減税に消極的な新党に参加するというのだ。本来この人物は消費税などどうでもいいのである。細川政権の時は、10年に一人と言われた実力大蔵省事務次官斎藤次郎氏と結託して福祉税(消費税と同じ)を設けようとした前科がある。この人物は消費税を政争の具にしているだけである。1993年政治改革を訴えて自民党を飛び出した時は、颯爽としていて応援したものだ。しかし、よくよく考えてみたら、この時も派閥の権力闘争に負けて自民党に居辛くなって飛び出しただけである。自分が中心でなくなった時に、党を飛び出したり、党を壊したりしている。新しい党に合流する時は必ず、「自分は一兵卒で頑張ります」と、おぬかしになっている。本当に新人議員と同じような扱いをしたら、間違いなく拗ねて半年ぐらいで、何か口実を付けて党を飛び出すだろう。新党が小沢一郎にまだ頼っているようならば、この新党は100%失敗に終わると思う。国民民主党から新党に合流する議員も考えてみたら、大半は希望の党出身者であり、希望の党から排除されて生まれたのが立憲民主党である。理念、政策で一致して日本国の為に頑張ろうという気概など微塵もない。あるのは「どうすれば選挙に有利か」だけである。そして、この新党は共産党とも手を携えて行くということだ。野田佳彦、岡田克也のご両人は本当にこんなことを承知で新党に合流するというのか、やはり無所属のままでは存在感が薄く辛かったかと思ってしまう。この2人は選挙には強いが存在感を示したいが為の合流だろう、しかし政治家としての値打ちは下げたように思う。国民はバカではない、選挙対策の新党誕生は支持されないだろう。次の衆院議員選挙では多くの落選者が出ると思う。小さな塊でも理念、政策が一致していて、共鳴する者を徐々に増やして筋肉質の集団にする方が最後は勝利すると思う。今度誕生する贅肉状態の新党は、次の衆院議員選挙では間違いなく強烈なダイエットをすることになるだろう。RAIZAPと今からCM契約を結んだらいいと思う。

 

独り言の好きな男より