キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

もっと、おおらかになろうよ!

3月23日付け産経新聞朝刊でスポーツジャーナリスト増田明美さんのコラムを見て、自分の不明を恥じるばかりである。普段から物事は一方的な見方でなく、多方面から見ないと間違った判断する言ってきたからだ。東京五輪・パラリンピックの企画・演出の統括責任者の佐々木宏氏が、渡辺直美さんを豚に揶揄した演出で批判されていた報道を聞いて、「なんとセンスのない人物で最低だな」と単純に思ってしまった。増田明美さんのコラムを全文掲載したいが、稿の字数制限上、断片的な形になるが下記に紹介させて頂く。

「問題は約1年前、演出チーム内で様々な企画を出し合う段階で出た一つのアイデア。それが女性タレントの容姿を侮辱したとされる。しかし、佐々木さんはその場でメンバーに注意され、謝罪し、撤回。指摘されたメンバーにお礼まで述べている。素晴らしいチームで準備を進めていたのが分かるのだ。アイデアを出し合った内輪のやり取りを1年以上たった今、告げ口した人のなんと卑怯なことか。加えて、「女性の容姿を侮辱」などと事実を歪曲させてセンセーショナルな見出しで伝えるメディアも情けない。集団でアイデアを出し合う方法としてブレーンストーミングやアイデアフラシュなどいくつかの手法があるが、ポイントは自由闊達な意見を出し合うこと。間違った言葉や役に立たないこともどんどん出してもいい。私なんか、この段階でのことを告げ口されたら命がいくつあっても足りないと思う。今回の佐々木さんのアイデアは、チーム内で「没」にされたものだ。ビジネスの世界の手法で、没にしたアイデアの責任を取らなければいけないなら、創造力を捨てろと言っているようなものである。告げ口には正義で行う場合と、個人的な恨みで他人を陥れようとするものの2種類あると思う。後者は最悪だ。どの世界においても告げ口をする人は尊敬できないと思う。人の悪口を第3者にコソコソ話すことは、最も嫌われる行為の一つだ。今回、世界に恥をさらしてしまったのは、的外れな告げ口を大々的に取り上げた日本のメディアではないだろうか。理不尽な批判に組織委員会はピシッと正論で対抗してほしかった。」以上が増田明美さんの抜粋した文面である。全く同感である。1年前の話と知らずに安易にメディアの報道に乗ってしまったことは反省大である。最近、揚げ足取りの風潮、過度なハラスメント告発、SNSで匿名の誹謗中傷など、日本全体が萎縮、陰湿、ギスギスした状態になっていると感じるのは私だけだろうか。57年前の東京オリンピックの時はおおらかで寛容的な日本だった気がする。(私、小学校4年生)

独り言の好きな男より