キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

2020東京パラリンピックを観て

コロナ禍で開催された東京オリンピックが8月8日に無事に閉会式を終えた。非難轟々の中での開催だったが、終わってみれば多くの国民から好評価を得る結果となった。やはり一流アスリートの熱い闘いは我々に様々な感動を与えてくれた。最近はテレビを観なくなっていたが、オリンピック開催中は本当にテレビをよく観た。視聴率も高かったようである。コンテンツとしてのオリンピックはまだまだ価値が高いと感じた。コンテンツさえ内容のあるものだったら、テレビもまだまだやりようがあると思う。最近テレビ番組の劣化が著しい。特に正月番組は酷い、どこのチャンネルも同じで着物、羽織袴を着たタレントのバカ騒ぎのオンパレードだ。まったく企画力不足である。正月は箱根駅伝しか観なくなってしまった。このままではNETに増々視聴者を奪われてしまうだろう。いいコンテンツを提供さえすれば高視聴率が取れることがオリンピックで証明されたのだから、NETにないテレビの特性を活かしたコンテンツを提供すべきである。お金をかけなくても企画さえ良ければ、いいコンテンツは出来ると思う。残念なのはパラリンピックの放映がNHKだけで民放ではほとんど放映がなかった。開会式を観てもオリンピックよりも統一感があり素晴らしいものだった。正直、私も以前はパラリンピック競技に大して関心なかったが、4年ぐらい前に、東京オリンピック招致でもスピカーとして活躍した谷真海さん(今回トライアスロンに転向して出場)の講演を聴いてから、パラリンの凄さ、面白さが少しずつ分かり始めた。今NHKで連日放映されているがやはり面白い。伴走者と一緒に400mのトラックを視界のない状況で全疾走する姿には驚嘆するばかりである。この他の競技も見応えのあるものが多い。せっかく東京開催なので、是非パラリンピックを見て欲しいと思う。他国開催では、こんなに生で放映を観ることが出来ないので今が絶好のチャンスだと思う。テレビを観ていると、オリンピックもそうだが、パラリンピックも美談・美化仕立てに持っていっている様に思う。選手全員が人格者の筈がなく、中にはいい加減な選手もいるだろう。ただ一つ確実に言えることは、パラリンピック出場の選手達は自分の障害に対して必ず挫折感・絶望感味わったはずである。そこから立ち上がり、相当な努力・鍛錬を経てパラリンピックの舞台に立っているのである。これは理屈抜きで称えるべきだと思う。彼らの競技を見ていると人間の無限の可能性を感じさせるものがある。9月5日閉会式まであとわずかだが、しっかりと目に焼き付けておきたい、私の生きている間これが最後の日本開催でのオリパラなのだから。

 

独り言の好きな男より