キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

ロシア、ウクライナ武力侵攻

遂にロシアのウクライナ武力侵攻が始まった。予想されていた事だが、よもやの暴挙である。このように主権国家を侵攻するのは第2次世界大戦後初めてのことである。こんな時でも国連は全くの無力である。その国連の常任理事国5カ国内のロシアが問題を起こしているのだから話にならない。2014年のクリミア併合でも経済制裁を科せるだけで、あと何の手立ても打たなかったのが今回のロシアの暴挙に繋がっていると思う。大体ロシアはGNPで言えば国土面積何十分の一の韓国と同じぐらいである。それでも超大国然としているのは軍事力が強大だからである。この国は第2次世界大戦中にも日ソ中立条約(1941年締結)を1945年4月一方的に破棄し、敗戦色濃くなった日本に1945年8月9日突然宣戦布告をしてきたのだ。そして1946年には北方四島を強奪してしまった。また捕虜の日本兵をシベリアで過酷な重労働で働かせ多くの日本兵が亡くなっている。北方領土問題でものらりくらり全く返還する気がない。強かなプーチン大統領に比べてG7の指導者は温室育ちのひ弱さを感じてしまう。G7各首脳は「もしロシアが武力侵攻したなら制裁を科せる」と言うだけで、ウクライナは北大西洋条約機構(NATO)に加盟していないので、派兵はしないと言う。プーチンにとっては痛くも痒くもない。経済制裁は織り込み済みで、その為の準備は十分しているだろう。プーチンは第3国の武力干渉があれば「我が国は最大の核保有国である。核戦争になれば誰も勝者にはなれない」と恫喝したら、各首脳は沈黙のままである。米国のプレゼンスもオバマ大統領から地に落ちたものである。今回でも口先介入だけでプーチン大統領は屁とも思っていない。ソ連と核戦争一歩前までいった1962年のキューバ危機を回避し、毅然と対応したケネディ大統領時代の米国と比較して影響力は大違いだ。各首脳は外交努力を行っていくと言うが、外交も軍事力の裏付けがあってのものである。ウクライナのゼレンスキー大統領の「我が国は孤立無援である。」と言う悲痛な叫びを世界の各首脳はどう聞くのか!

日本も対岸の火事だと思ってはいけない。ロシアがある程度の制裁を受けながらも侵攻に成功すれば、中国は間違いなく台湾武力侵攻に動く。その後は尖閣諸島に侵攻するのは火を見るよりも明らかである。沖縄も視野に入っている筈である。世界の治安秩序は大きく変化してきており、憲法改正は急務であり、野党のお花畑の安全保障対策では日本はいずれ埋没してしまう。日米安保条約も米国の弱体化で心許ない。日本国憲法第9条が平和を守ってくれている妄想から早く覚醒しないといけない。残されている時間は少ない。

独り言の好きな男より