キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

これが横綱だ!

横綱照ノ富士が大苦戦しながらも9日目から連勝続けて夏場所を制した。休場明けの場所だったので、勝負勘も鈍く、爆弾を抱えている膝の具合も十分でなかった。8日目で黒星3つを喫したので休場も時間の問題かなと思った。3大関が活躍していれば間違いなく休場していたが、しかしこの3大関の余りにも不甲斐ない戦いぶりに、横綱の責任として出場を続けなければならいことになってしまった。優勝インタビューでは横綱の責任を果たせて本当にほっとした表情であった。また過去の優勝とは別の嬉しさがあるとも言っていた。これでまた照ノ富士は一皮むけて大横綱に向けて大きく成長したと思う。それに引き換え3大関御嶽海、正代、貴景勝はA級戦犯者である。貴景勝がやっと8勝7敗の勝ち越しで、あとの2人は負け越しで来場所カド番である。全くもって不甲斐ない大関陣であるが、千秋楽から一夜明けた23日オンライン記者会見に臨み、大関陣について問われると「本当に良い時も悪い時もある。だからといって、良い時に褒めて、悪い時に叩くのはよくない」と強い口調で擁護する一幕があった。私は自分の狭量に恥ずかしく顔が赤くなる思いであった。もう一人謹慎中の大関朝乃山も来場所に一年振りの出場である。序2段くらいからのスタートだと思うが、フアンに迷惑を掛けたのだから死に物狂いで頑張り、再度大関に復帰して欲しい。照ノ富士も病気、故障のため序の口まで転落し絶望の淵から横綱まで駆け上ってきたのだ。それに比べたら朝乃山は謹慎中の一年休場であり、身体はどこも悪くなく本来の力を発揮すれば、年内に十両ぐらいまでには上がれるのではないかと思う。

YouTubeで大相撲界に物申す的な貴闘力部屋チャンネルがあるが、時には建設的な意見もあったが、ほとんど足を引っ張るような感じの意見が多く、とても大相撲界に愛情があるとは感じられず、反対に恨み辛みを感じてしまう。私も辟易として長いこと見ていなかったが、照ノ富士の優勝をどのように評価するのかと久し振りにチャンネルを覗いたが、あまりの酷評に怒りを覚えた。八百長をしたかような揶揄もあり、本当にがっかりである。二度とこのチャンネルは見ることはない。不本意な形で相撲界を追われたので恨みがあるかも知れないが、それもギャンブル依存症に嵌って己の身から出た錆のせいである。大横綱大鵬から受け繋いだ相撲部屋も潰し、今も何やかんやと言いながらも、相撲の話題で飯を喰わしてもらっているのだから、悪口でなく、建設的な意見を言って欲しい。古い体質の相撲協会だから、メスを入れるところは沢山あると思う。だからこそ愛情ある厳しい、前向きな意見を言って欲しい。気っぷのいい取り口で私の好きな力士であっただけに、もっとカラッとした明るいチャンネルにして、相撲界のYouTubeチャンネルのパイオニアとして頑張ったら、登録数はもっと伸びるし、私もまた見ると思う。

それにしても3年前のコラムで、九州場所場所で幕下優勝を果たした照ノ富士に、もし幕内優勝したなら拍手喝采であると言ったが、まったく今回は大大大拍手喝采である。

 

 

 

独り言の好きな男より