キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

これから10年の流通業界はどうなるのやら?

ITの巨人GAFA4社だけで時価総額370兆円である。日本最大のトヨタでも時価総額20兆円である。20年前トヨタが横綱としたらGAFAは序の口以下だと思う。また30年前まで世界小売業NO.1のシアーズが破産したとのニュースに接した時には、一抹の寂しさを感じた。日本最大の小売業だった関西の雄、ダイエーも昔の輝きはなく、イオングループの 傘下である。中部の雄,ユニーもドン・キーホーテに買収された。30年前、山口県の 片田舎の紳士服屋だったFR社がUNIQLO、GUなどを展開して、今やアパレル業界を牽引している。NET通販ZOZOTOWNの成長も凄い!今やアパレルメーカーも販売ツールとして頼らざるえない状況である。つい最近まで増収増益を続けていた家電量販店も最近は勢いが止まってきている。家電売り場に行くと、スマホ片手に商品を確かめている人を時々拝見する。現物を確認して、スマホで価格の安いNET通販があればそこで購入するのだ。家電量販店は展示場になってしまっており、高い家賃を払っているのに踏んだり蹴ったりである。圧倒的な販売力を誇っていた、世界最大の小売業ウォールマートもAmazonをはじめとする、NET販売に脅かされて、慌ててNET対応に追われている。

新旧交代の下剋上が進む昨今であるが、今、勢いのある会社も10年後となると何の保証もない。新しいビジネスモデルがすぐに陳腐化してしまい、世の中は早いスピードで動いている。IT・AIの進化により、これからの10年は劇的に変化して行くと思う。トヨタの社長が 「これからは海図なき戦いが始まる」と悲壮感漂わせながら記者会見していたが気持ちはよく分かる。グーグルやアマゾンなどIT企業が、自動運転の開発で先行しており、主導権を取られたら、オセロゲームのように、あっという間に業界地図は変わるだろう。今まで 敬遠していたソフトバンク孫正義と手を握ったのは、なりふり構わずの表れだと思う。

弊社はどうかと言えば、かなり陳腐化したビジネスモデルに陥っていると思う。26年前、 まだ少なった海外から靴下を輸入して、廉く販売するビジネスモデルは大きな支持を得たが、今ではどこでも当たり前のように輸入しており、弊社が特別な会社ではなくなっている。 海外に小売業8店舗まで展開し、大阪市内に小売店舗100店構想など,他にも色々手掛けたが、いずれも上手くいかなかった。まだ何とか健闘しているのが、13年前に始めたNET通販である。しかし、これも少し先行して始めたから今のところ上手く行っているがけで、激戦のNET通販業界なので、全く気が抜けない状況だ。毎日、新しいビジネスモデルを模索しているが、いつも頭から煙が出てくる状態だ。 何か新しいことを考えることは難しいけども楽しくもある。10年後どのように変われているか、不安であるが楽しみでもある。

独り言の好きな男より