キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

田原総一朗

田原総一朗氏がMCを務めている番組「朝まで生テレビ」は長寿番組で私も毎月一回の 放送を楽しみにしている。皇室、部落問題などテレビではタブーとされていたテーマにも 果敢に取り上げ、各界の論客陣の激論は見物であった。MC田原総一朗の人を煽って、また 挑発したりして言質を引出す手法は見事であった。しかし、ここ数年の「朝まで生テレビ」を観ていると、出演している論客陣もマンネリ化しており、切れ味も、熱気もあまり感じないように思う。何よりもMC田原総一朗の劣化が著しい。活舌も悪く、自分が気に入らない発言などは途中で遮ったりしている。MCなのに自分の持論を長々述べることがある。 また特に最近は自慢話が鼻につくことが多い。歴代の総理3人私が辞めさせたなどと口走っている。11月の放送でも、自慢気に「宮沢喜一総理を僕のせいで辞めさせたのは、今となっては悪い気がしている」などとサラッと発言していた。出演中論客陣の失笑を田原総一朗はどう感じたのだろうか、多分何も感じていないように思う。

世間の見方と逆説的な意見を述べ、いかにも自分は柔軟で、違った角度で物事を見る思考の持ち主だと言わんばかりのドヤ顔するときがある。しかし本質は頑固そのものである。 官邸にも出向き「安倍さんに会って意見を言って来た」などと大物ぶって得意気に言っていたが、安倍総理も迷惑な話である。官邸も適当にあしらっていると思うが、万が一田原総一朗の意見を聞いた上での行動をとったら、それこそ田原総一朗の自慢話のネタにされてしまう。田原総一朗を観察していると、政策には興味がなく、政局には物凄く興味があると言うより、それしかないと言う感じである。論客陣が政策の議論をしていても、すぐに政局の話題へと持って行ってしまう。よく出演している三浦瑠偉さんなんかは「このオッサンいい加減にしてよ!」と言っているような表情していることがある。最近は自分の意見を全く聞き入れてくれない安倍政権が憎いのか、反安倍色が強すぎるように思う。中立の立場で進行を進めていくMCとしていかがなものか。政治思想においても、保守でも左翼でもないスタンスだが、深層は中途半端なリベラル左翼思想の持ち主だと思う。一時代を築いた「朝まで生テレビ」田原総一朗のMCは抜群であったが、今はもう見る影もないので、もうそろそろ終幕の時かなと思う。来年は元号も変わるので、終わるにはいい節目だと思う。

独り言の好きな男より