キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

19年振り和製横綱誕生

遂に誕生した日本人力士横綱。大器と騒がれ日本人大関で最も早く横綱に昇進すると思われた稀勢の里がやっと初優勝した。何度も横綱昇進を懸けた本場所では期待を裏切り続けた。大横綱白鵬と真っ向勝負で勝てる実力がありながら 何か物足りなかった。昨年は琴奨菊、豪栄道に賜杯で先を越されてしまい、 30歳にもなりこのまま万年大関で終わるのかと思ってしまった。緊張を隠す為かリラックスした素振りを見せるために、気味悪い微笑変顔していたけど、やはり内容のある稽古を充分にして、本場所に臨むのが一番の緊張隠しない方法だと思う。上位力士には強いが下位力士への取りこぼしが問題であった。この初場所も絶不調の大関琴奨菊にまさかの黒星を喫し、あ~またかと思ってしまったが、今回はいつものように連敗することなくよく踏ん張った。14日目で優勝が決定し横綱をほぼ手中にしたが、大事なのは千秋楽の結びの一番大横綱白鵬戦に勝って春場所に臨むことだと思っていた。勝つのと負けるのでは、新横綱として今後の影響を与える上で重要な一戦であった。14日目で優勝を決めて、いい意味で緊張は解けていたが、気の緩みはなく土俵際まで追い詰められながらも執念のすくい投げで白鵬に勝った。この一戦は稀勢の里にとって大きな自信となった筈だ。

学士出身が多い最近では珍しい中学卒業の入門である。入門して15年間休んだのは1日だけである。これは相当大したものだと思う。頑健な身体とプロとしての責任感からだろう。(白鵬の横綱歴10年も凄い)ここ一番の弱さは、生真面目な性格と、やはりまだ限界まで追い込んだ稽古をしていなかったからだと思う。しかし初場所千秋楽結びの白鵬戦に勝った事で、大きな何かを掴んだにちがいない。年齢も30歳と力士としては高齢だが、あの大横綱千代の富士も31回の優勝のうち19回は30歳を超えてからである。稀勢の里には、まだまだ伸び代があるので、横綱がゴールでなくスタートだと思って優勝回数を重ねて欲しい。逸ノ城、遠藤なども復活してきており、また楽しみな若手も育っているので上位陣もうかうか出来ない。気掛りなのは照ノ富士の故障である。今頃、横綱になっていたのに残念である。早く復活して、稀勢の里と角界を盛り上げて欲しい。春場所は大阪なので久し振りに観戦に行こうと思っている。

和製横綱の誕生で浪速の街は賑わうことだろう、楽しみである。

独り言の好きな男より