キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

大横綱が泣くぞ!

千秋楽結びの一番、横綱白鵬VS横綱日馬富士。白鵬が負ければ、大関稀勢の里と優勝決定戦である。手負いの日馬富士であったが、そこは横綱の意地もあり両横綱の激突が期待された。「制限時間いっぱい」館内は興奮の坩堝である。両横綱同時に立ち上がった・・・が  白鵬が突然消えた、日馬富士は土俵下に
一直線である。行事の軍配が返って時間にしてわずか1.1秒である。
館内は一瞬静まり、その後はブーイングの嵐である。当たり前である。横綱同士の大一番で注文相撲はないだろう。しかし相撲ファンの中には、ルールに則っているのだから何の文句も言えない、また勝負に対する執念の現れであるとか擁護する声も当然あった。小兵力士が巨漢力士との対戦で見せる注文相撲は
それなりに魅せるものがあり、「柔よく剛を制する」大相撲の魅力の一つである。
しかし天下の横綱が勝つことにこだわり注文相撲をしていたら、勝ち星は稼げても、横綱の権威は堕ちてしまうだろう。横綱が下位の力士に頭をつける場面があるが、これが勝つ為の本当の執念だと思う。横に変化する注文相撲とは質が違う。卑がないのである。

春場所の白鵬は何か余裕がないように感じられた。見苦しい勝負後のダメ押しが何回かあり、おかげで土俵下の審判委員が大怪我をしてしまった。また肩でのかち上げも、スロービデオで観ると相手の力士の顔面に肘が直撃していた、
反則ものである。わざとではなく相撲の一連の流れの中でのことだと思うが感心できない。稀勢の里も琴奨菊との全勝同士の取り組みで、横に変化して注文相撲で勝ったが見苦しかった。あれでは横綱は無理である。勝つためだけにこだわった相撲、小賢しい相撲では相撲人気は地に堕ちるだろう。上位の力士には火花が飛び散るぐらいの激突相撲を取ってもらいたい。ここ数場所、大関、横綱の横への変化の注文相撲が増えているのが気掛かりであった。
横綱・大関は自分の地位を自覚して卑のない相撲を取ってもらいたい。

話は変わるが、春場所の琴奨菊の成績は元の木阿弥になってしまった。勝負事は結果である。初優勝後、メディアに出過ぎにだと感じていたし浮かれているようにも感じた。稽古も十分に出来ていないと聞く。成績が良ければ何も言われないが、こんな情けない成績では大いに猛省して5月場所に臨んで欲しい。
日本人大関3人、正念場の場所になるだろう。

独り言の好きな男より