キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

平成の巡幸に思う

東日本大震災は東北地方に大きな爪痕を残した。茫然自失である。
菅内閣の危機管理には目を覆うばかりである。
一生懸命対応はしているのだが空回りしている感じがする。
要するに官僚を上手く使えていないのである。
政治主導にこだわり過ぎ、菅が官の使い方をカン違いしているのである。
そして、この大震災を政権浮揚に利用しようと考えているように見えるのは、勘ぐり過ぎだろうか。
なんやら対策会議も多すぎる。
もっとシンプルな命令系統にする必要がある。
会社組織でも会議が多いところはロクな会社がないと聞いている。
官僚も意地悪しないで、ここは政権の足を引っ張ることをやめて優秀な英知を今こそ国難のために発揮すべきである。
与党民主党はこの国難時に内部抗争を行っており、まったく政権与党の体をなしていない。
先日、菅首相が被災地を訪れているテレビ画像を観た。
その中で被災者の住民が「首相、無視して行くんですか!」と、怒声をあげていた。
菅首相は引き返し、ただひたすら恐縮していた。
マスコミも繰り返しこの映像を流し、菅首相の縮こまっている姿を映し出していた。
マスコミの意図的な意地悪さだが、仮にも一国の首相である。
分刻みで行動しているのであるから、いちいち被災者みんなに声を掛けることは出来ない。
もっと堂々と対応すべきである。
菅首相が被災地を訪れて、人々が励まされているとは感じなかった。


天皇、皇后両陛下が被災地を、ご訪問された。
跪かれ被災者の方々と同じ目線で、お話をされていた。
両陛下は体調がすぐれないにも関わらず、早くから大きな被害を受けた東北三県のお見舞いを切望されていたそうである。
映像で観る両陛下の穏やかなご表情で語りかけているお姿は、人々を大いに励まし、勇気を与えられていたように感じた。
何百人、何千人政治家が励ましても、両陛下には到底及ばない。
無私の気持ちと、国民を心から慈しむ気持ちが、お言葉となって人々に通じるのだと思う。
論語にある、本当に人を動かすものは命令でもなく理論でもなく説得でもなく威圧でもなく脅迫でもなく褒辞でもない。
人間力と言うに足りる強い優しさと慈しみと思い遣りである。
まさしく両陛下そのものである。
このような元首をてっぺんに戴いている日本国民は幸せ者である。
断っておきますが私は右翼ではありませんので・・・。

独り言の好きな男より